鳳凰三山(南アルプス)
2010年9月29日(水)・30日(木)曇り時々雨


薬師岳山頂 ●2010.09.30/07:35

詳細地図

《往路》
9月29日(水)/04:40大阪出発 〜西名阪・東名阪・伊勢湾岸・東海環状・中央道経由〜 09:50夜叉神峠登山口

《山歩き》
一日目/夜叉神峠登山口10:05 〜 10:59夜叉神峠11:09 〜 12:49杖立峠 〜14:22苺平 〜 14:57南御室小屋
二日目/南御室小屋05:20 〜 06:33薬師岳 〜 07:05観音岳07:12 〜 07:34薬師岳 〜 07:43薬師小屋08:05 〜 08:55南御室小屋09::00 〜 10:39杖立峠 〜 11:40夜叉神峠 〜 12:20夜叉神峠登山口

《復路》
夜叉神峠口12:35 〜白峰会館で休憩後、往路を逆順に 〜19:30自宅


Tさんとは、今回初めての山行きです。彼女は、マンドリンアンサンブルのメンバーです。
コンサートなどの打合せをしているときに、昨年から北アルプスの山歩きを始めたとかを聞きました。
私の息子より若い独身の女性なのでお誘いするのも気が引けたのですが、山のすばらしさを熱心に話する彼女に思い切って声をかけてみました。
「9月に鳳凰三山へ行ってみませんか?」と。

彼女から、「8月は北アルプス。9月上旬に立山へ行きます。鳳凰三山はあこがれの山ですのでよろしくお願いします!」と、返事がありました。
私も前回の積み残しがあったので、女性も参加しやすいように夜叉神峠口から南御室小屋泊まりで、鳳凰三山ピストンを計画しました。
私もこの二ヶ月ステップ体操やスクワットで少しは下半身を中心に鍛えたつもりですが、さてどんな山歩きになるのでしょう!?

今回は快晴は望めませんが、降水確率もそんなに高くないので、小屋に予約を入れました。
部屋割りは男女別々になっていることも確認しておきました。


当日は、5時前に大阪府東部・彼女の自宅近くで待ち合わせ。
4時前にアラームをセットして9時前に眠りました。ところが、3時前に目覚めてしまって、そのままそっと家を出ました。
名古屋近辺での通勤ラッシュにもひっかからず、大阪から5時間で夜叉神峠登山口に到着です。
途中、中央道の須玉I.C.を過ぎた付近で鳳凰三山の山並みがくっきりと見えました。地蔵岳のオベリスクも見えました。

7月に来たおりはバス停付近の駐車場は満車状態でしたが、今回はガラガラです。
峠までの歩きやすい道を歩いていきました。峠では残念ながら白峰三山(北岳・間ノ岳・農鳥岳)はガスかかって展望がききませんでした。

●10:05 夜叉神峠登山口

●11:09 夜叉神峠

●12:49杖立峠
夜叉神峠からすぐに木の根が張り出した急登を経て、長い登りが続きます。自然の雑木林が続くのは嬉しいのですが、同じ景色が続くので少しウンザリしたころに杖立峠に到着です。

ココで、ランニングシューズの男性(私よりも年長さん!?)と出会いました。
「今朝6時半に広河原から上がって、夜叉神峠口に降りる」とのこと!!
「峠に車を置いていて、薬師小屋で聞けば広河原へ降りるより直接夜叉神峠へ降りた方が早いと勧められた」との由。
山形在住で、これから九州へ向かうそうです。
そういえば、今朝駐車場に山形ナンバーのワンボックスが一台停まっていました。
一眼レフを首にぶら下げて、小さなナップザックを背負い、まるでマラソンランナーです。

●13:04 尾根の西側の登山道
●13:16 明るい日本庭園のような場所
●14:15 苺平手前付近

●14:56 南御室小屋
昔NHKで「大草原の小さな家」というアメリカの開拓時代を描いたテレビ番組がありました。たしか主人公(作者)はローラという妹でした。
小屋を目にしたとたんそんなことをなつかしく思い出しました。
受付を申込むと、「予約は?」との質問。月曜日に電話で予約をしたことを伝えましたが、小屋には未連絡だったようす。
しかし、今日はほかに3名だけの宿泊なので、2階すべてを使うという贅沢を味わうことができました。
夕食の5時半までの間、長崎市からの70歳前後の3名(男性2名・女性1名)と楽しく過ごしました。
「昨日は雨だったので甲府の美術館見学をペンションの主人から勧められて行ってきた!」と、楽しそうに言ってました。明日は鳳凰小屋泊まりで翌日青木鉱泉へ降りるそうです。時間に余裕をとってうらやましい限りです。

天気予報を見ると、明日は降水確率が80%。小屋の朝食は5時半なので、朝食をお弁当にしてもらい5時には小屋を出発するようにしました。
夕食はおいしくいただきました。南アルプスでは、仙水小屋・広河原小屋と南御室小屋の3軒しか泊まったことはありませんが、どこも食事はおいしい!
小屋の消灯は8時ですが、消灯の前に眠りました。


曇り空のなかヘッド電燈をつけて小屋を5時過ぎに出発。
すぐに根っこが張り出した急登をへて、少し行くと前を歩くTさんから「稜線に出ました!! 北岳が見えます!!」と、嬉しそうな声。
「ガマの岩」との表示がありました。
少し下った薬師小屋では表でお二人が休憩中。10分ほど上ると薬師岳山頂です。

●07:06 観音岳山頂から、地蔵岳。少し遠くに甲斐駒ヶ岳。パノラマ写真はこちら
この少し前から小雨が降りだし雨具装着です。私は初めての経験なので、ズボンを履くのに少し手間取りました。
南の空は真っ黒な雲です。地蔵岳へ行くのはあきらめて早めに下山することにしました。
テント装備の3人連れとすれ違いました。早川尾根経由で駒ヶ岳へ向かうそうです。

●07:34 薬師岳から北岳・間ノ岳・農鳥岳
薬師小屋でカップラーメンを注文してお弁当を食べて体があったまった頃に、長崎からの3人連れが小屋に到着です。
一昨日泊まった芦安のペンション「北地蔵」は夜の食事も良かったし、お昼のおそばもおいしかった、とのこと。「お昼におそばを注文できるよ!」と教えてもらって、おそばを楽しみに下山しました。
途中で雨も上がり、暑くなってきたので雨具をぬぎました。


ペンション「北地蔵」はご主人が出かけていて、残念ながら本日はお休み。すぐ近くの白峰会館でおいしいおそばを食べました。あわせて服も着替えさせてもらいました。
白根I.C.近くの農協でお土産にブドウを買って、本降りの雨の中、楽しく話をしながら大阪に帰りました。

二日目は小雨模様で残念でしたが、一日目高速道路から見た鳳凰三山の景色と二日目に見た白峰三山の景色は感動ものです。
また、車中ではTさんからツアーでの山歩きの面白さや趣味の話に花がさいて、眠気はどこかへ飛んで行ってしまいました!?
おつきあいありがとうございました!!

 

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