三峰(みうね)山・高見山縦走(台高北部)
2007年12月6日(木) 快晴


高見山北尾根から、三峰山(中央)へ繋がる稜線 ●15:07


●同行のAさんのレポート
周辺地図
詳細地図


<往路>
自宅出発04時00分。近畿道「長原東」を経て西名阪「針I.C.」経由、国道360号・国道166号を経て「高見大峠」到着05:40.
「高見大峠」出発06:20。「ゆりわれ登山口」へ移動、到着07:05

<山歩き>
ゆりわれ登山口07:13〜 八丁平の頭(1210M) 08:23 〜 三峰山山頂(1235M)08:40 〜 登り尾峰(1156M)09:01 〜新道峠09:32 〜 P940 10:00 〜 白髭峠10:10 〜 白髭山(871M)10:16 〜 タコラ山10:57 〜 奥舟山(944M)11:53〜 請取峠12:20 〜 奥ノ山(794M) 12:53 〜 高尾山(別名トクマ山)西峯13:51 〜 東峰14:01 〜 西峰14:08 〜 カヤノ山15:06 〜 ガレ場15:28 〜 高見山山頂(1248M)15:51 〜 大峠16:25

<復路>
「ゆりわれ登山口」へ移動後、国道166号・大和高田バイパス・「南阪和道」を経て自宅着19時35分。


かねてからAさんとは、1台を武平峠トンネル西口に停めて綿向山から雨乞岳への縦走を12月上旬に計画していました。
ところが、チーさんのレポを拝見していると「鈴鹿ドライブウエー通行止め」の文字が・・・。「マサカまだ雪も降らないうちに!!?」と、半信半疑で、道路情報を検索してみるとヤッパリ!!

Aさんへ連絡を入れるメールに、私は何を考えていたのか「替わりの候補地を私も考えてみます」と書いてしまいました。
まるで、小学校の一年生が高校のお兄さんに「来週の日曜日、遊びに行くところをボクが考えとく!」と、言っているようなモンです。

悩むこと1日ちょっと。
1冊しかない山のガイドブック「ヤマケイ・アルペンガイド/大峰・台高・紀伊の山」に三峰山から高見山への縦走が載ってました。
前回、池小屋山から桧塚奥峰までの台高山脈を歩きましたので、台高つながりです。

ガイドブックによれば、新道峠から高見山まで7時間30分とのことですし、全行動時間は9時間30分程度におさまりそうです。また、「高尾山を過ぎてすぐの三重県側の植林の伐採されたところから、正面に天空を突くような高見山の姿が眺められるのはココをおいて他にない」と、著者絶賛です。


 

「針インター」を過ぎると、車外の温度は0度を示していました。高見峠まで来るともっと温度は下がっているかと思っていましたが、表示温度は同じでした。ところが風の通り道にあたるのでしょうか、風の冷たいこと。早めに到着したので車外で冬の空を眺めようと思っていましたがすぐに諦めました。Aさん到着後、1台をココにおいて166号線を東へ走ります。

「月出中央構造線観測所」の看板にしたがって、国道を「桑原」で左折し林道を同じ標識を目印に三峰山南斜面を上がっていきます。「観測所」・「月出登山口」の看板を過ぎて走ると、「ゆりわれ登山口」到着。

よく整備された明るい登山道を歩きます。道のそばには樹木を表示するプレートがつってあり、「山椒はミカン科」ということを知りました。
南側の展望も良く、兜山や池小屋山・薊岳・明神平などの台高山脈も見渡せて、楽しい登山道です。三峰山へはこのルートがお勧めです。


看板 ●07:13

明るい登山道 ●07:41

プレートのかかった樹木 ●07:41

●08:11
「岩の上にのっかった古木」
岩と古木がおなじように見えますが、ちょうどまんかなあたりで分かれています。


●08:15
遠くに見える高見山

今日は雲一つない快晴です。

明神岳付近は白くなっていましたので、八丁平では霧氷が見られるかもしれません。


●08:23 八丁平

●08:33 福本登山道との出合

●08:45 三峰山山頂から眺めた、神末集落方向

 

●08:52
「姫シャラ群生地」看板のある登山道09:32 新道峠到着途中で、自家製の干し柿を食べて小休止。
来年は南アルプスの北岳へ行ってみたいので、「北岳と千丈ヶ岳へ行くには何泊必要でしょうか?」とかを、Aさんに聞きました。

「北岳に行くと甲斐駒ヶ岳も行きたくなりますよ! 私は甲斐駒ヶ岳のたたずまいが大好きです」とのこと。

だんだん、のめり込んでいくんだな・・・!!

 

●09:56
南側・月出集落方向

新道峠をすぎると、自然道の整備された道は終わりますが、なだらかな尾根歩きが続きます。

10:10 白髭峠到着
ここらあたりから、登山道らしくなってきました。

尾根の三重県側は杉の植林地が多くなり、視界はあまりききません。


●11:11
「南東側の格好の良い山」

進んでいく西側は、視界がまるっきりだめですが、ときどき三峰山に南にあるこの山が目につきます。
この後、離れていっても存在感のある山です。

請取峠までは、うすぐらい尾根道をどんどん下っていきます。

下っていくと、また登らなアカンのね!


●11:48 尾根から眺めた、兜岳(右奥)

●12:12 奥舟山方向

●12:53 請取峠の北側登山道

請取峠からの登りは、本日一番しんどいところです。
疲れたところへ、次に目指す高尾山(トクマ山)まで300メートル以上を登らなければなりません。

高尾山は西峯・東峰と両峰があり、東峰は登山道からは離れているのですが、「もう二度とココへ来ることもないだろう」と話し合って、東峰にも行ってみました。残念ながら両峰とも視界はききませんでした。

●高尾山東峰 14:01


高尾山を過ぎて楽しみにしていた高見山が望めるポイントは、金網が張ってあり入れませんでした。
また、入ったとしても新たに植林された杉は人間の背丈以上あったので、いずれにしても無理だったようです。

高見山北尾根は見えますので、黙々と歩いていきます。
「早月尾根から剣岳・五色沼・薬師岳への尾根を歩いて折立ヒュッテへ、二人で行くにはどれくらいの日程が必要だろうか?」とか、話しながら・・・。
どこが黙々なんや!!?

●高見山北尾根・桃俣方向 15:06
ココは東方向がよく見えます。


●15:28 高見山のガレ場

●15:49 高見山北側斜面の霧氷

高見山山頂の北側に絶景ポイントがありました。北西部分 北東部分 (各905*285pixells)
夕日に山々の影がくっきり映えて、ちょっと感動モンでした。
歩いてきた長いコースを、見渡せた満足感もありました。

●高見山山頂 15:51
山頂にも展望台がありますが、展望台から三峰山は見えません。
山頂から5分ほど北へ歩けば、絶景ポイントへ行けますので、これはお勧めです!!

高見大峠へは16:25に下りつきました。
なんとか明るいうちに、車に戻れて一安心です。


朝から最後まで、快晴の一日を台高の尾根を歩けて最高の山歩きでした。
とても一人では行けないコースですし、長い一日お付き合いいただいたAさんに感謝です。



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