大峰奥駈け(山上ヶ岳〜阿弥陀ヶ森・ピストン)
2006年9月4日(月)


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清浄大橋7:55=お助け水8:55=奥駈道9:15=鐘掛岩9:45=西覗岩10:00=大峰山寺10:15=小笹宿11:05=11:35阿弥陀ヶ森11:45=12:00伯母谷覗(お昼休憩)12:40=阿弥陀ヶ森=小笹宿=大峰山寺14:10=レンゲ辻14:35=清浄大橋16:15


ずっと昔の話

それはそれは大昔、私が二十歳代前半だった頃、町内の「講」があって毎年のように大峰山に行ってました。
コースは、朝大阪をバスで洞川温泉まで行き、西覗岩で逆さま吊りになって、「お母さんの言うこと聞くか?!」の問いに、「聞く!聞く!」と、適当に答え、夜は山上ケ岳の「桜本坊」で泊まり、翌日の早朝まだ暗い内から「大峰山寺」で「般若心経」を唱えました。

その後、「講」の中で若い者は吉野まで歩き、ほとんどの人は洞川温泉までおりてバスで吉野まで向かいます。
私は、高校の時から山歩きをして自信がありましたので、いつも先頭になって吉野まで超特急で歩きました。早く、吉野の温泉で先に着いた者は、「講」のツケでビールが飲み放題でした。
ビールのことを「般若泡(はんにゃあわ)」、お酒のことを「般若湯(はんにゃとう)」と修行の時は呼びます。吉野までの道中は、「六根清浄」と唱えずに、「般若泡・般若泡!」と唱えて歩いて行きました。
お風呂にも入り、一眠りした頃に他の人たちが宿屋に着き、それから「精進落し」の宴会でした。この時の鮎の味は未だに忘れられません。

そして、三十数年・・・
先月、前鬼から柏木まで歩いたあとに、「山上ケ岳から阿弥陀ケ森まで歩けば、奥掛け道の北はつながるなあ」と、思い立ち歩いてみることにしました。

今回心がけたこと
1。パノラマ写真を実際の山で撮ること。(家で説明書を見ながらならできるのに、前回の山行きではできませんでした。)
2。「ごろごろ水」を汲んで帰ること。(名水100選はどんな味?)



 5時半に起きるつもりが朝4時半に目が覚めて、朝食の準備をしながら、お弁当の準備。
 お弁当は、梅干しを入れて炊いたご飯と、焼き鮭にスイカの奈良漬け。

 家人と、ゆっくりと朝ご飯を食べて6時前に自宅出発。

 大淀町から洞川温泉まで運転するのは今回が初めて。距離は80キロ程度なのに、大淀町、下市町、黒滝村、川合を経て洞川まで2時間かかりました。

 8時前に、清浄大橋駐車場に着き、駐車料金1000円を支払って、登山開始です。

 お助け水でペットボトルに1L汲みました。
 今日は、月曜日ということや9月になったためでしょうか、登山客もまばらです。
 登山道は、本当によく整備されていて歩きやすかった。

 少し汗ばみますが、立ち止まるとすぐに汗の引く感じがして、天気は良いし「ラッキー!」と、微笑んでしまいます。

奥掛け出合 尾根で出合った木

西覗岩(空の青がきれいです) 右2枚は、西覗岩から北西方向(パノラマモードにするのを忘れていました。)

大峰山寺の前を通り過ごし、大普賢岳への尾根へ進みます。約1時間で小笹宿に着き小休止です。
小屋のすぐ横の水場はきれいな小川になっています。青い花を見つけました。小屋は、3人も収容できるかどうかの広さです。


 小川沿いの周辺は穏やかな雰囲気の場所です。

 小笹宿から小川を少しさかのぼって30分ほどで1ヶ月ぶりに阿弥陀ヶ森です。
 ここで大普賢岳方向から来られた私よりも10歳ほど年長の方に会いました。昨日の朝、五番関に車を止めて行者還小屋で一泊して今から戻られるそうです。お昼は、水太覗でドイツの青年と一緒だったそうです。もう昔から大峰のあちらこちらを歩いてこられたそうです。
 山上ヶ岳からは初めて会った登山者でしたので、10分ほど話し込んでしまいました。

 そして、お昼休憩に伯母谷覗に向かいます。

伯母谷覗から南方向です。

 お昼休憩のあとは、山上ヶ岳まで同じ道です。
 途中、小笹宿の煙突から煙がでていたので覗いてみると、阿弥陀ヶ森で出会った方でした。
 「足も突っ張るし、今日はここでゆっくりしてから帰る」とのこと。

 私も、もっとゆっくりと山歩きできるようにならなければ・・・!?

 大峰山寺からは、「お花畑」(名前だけの?)からすぐに(ウルトラ)激下りでレンゲ辻までおり、そこからガレ場を激下りして、16時ちょうど舗装林道をへて16時15分、駐車場に戻ってきました。

 どうも下りは苦手です。さりとて、きつい登りはしんどいし・・・。

 その後、満員の「ごろごろ水」で、利用料300円を払って60Lの水を汲んで家に帰りました。
 たしかに、美味しい水ですが、いつもゆっくり汲んでる無料の「高見ノ里」と「不洞窟」の水との差は分かりません。なによりも、ごった返していて水を飲むごとに、その風景を思い出してしまいます。


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