甲斐駒ヶ岳
9月16日(水)晴れ


駒津峰から眺める甲斐駒ヶ岳  ●2009.09.16 11:48

周辺地図  (+印が北沢峠)
詳細地図


<往路>
自宅出発03:10=中央高速「伊那I.C.」経由=06:55仙流荘08:05=南アルプス林道バス=08:55北沢峠
<山歩き>
●一日目
北沢峠09:00 〜 10:30双児山 〜 11:20駒津峰11:50 〜 13:00甲斐駒ヶ岳13:15 〜 駒津峰14:07 〜 15:20仙水峠 〜 15:40仙水小屋
●二日目
仙水小屋04:35 〜 05:09二号目近道登山道 〜 05:45二合目 〜 06:51大滝の頭07:00 〜 08:01小仙丈ケ岳08:14 〜 09:20仙丈ケ岳09:29 〜 10:14小仙丈ケ岳 〜 10:50大滝の頭11:00 〜 12:21北沢峠
<復路>
北沢峠13:00=南アルプス林道バス=13:50仙流荘13:55=中央高速「駒ヶ根I.C.」経由=自宅着18:55


念願だった南アルプスへ行く機会が二日できました。
最初は山梨県側の夜叉神峠から鳳凰三山を経て甲斐駒ヶ岳へ行きたかったのですが、前日に峠で車中泊をしても早川尾根小屋までは12時間かかりそう。翌日の栗沢山から仙水峠へ下って駒ヶ岳の登りもしんどそう・・・
まだ行ったこともなく見たこともない山域の計画を勝手にたてるのは、ひょっとして無謀かもしれません。

結局、南アルプス市在住のY-chanが先週の9日・10日と駒ヶ岳から仙丈ケ岳へ出かけられた記録を拝見してこのコースにしました。
それにしても、この方のブログは今年の5月頃から拝見していますが、山、特に鳳凰三山への愛着が文章や写真から伝わってきます。
そういえば、この方のブログを見て鳳凰三山に行きたくなったのでした。

仙水小屋への予約も先週末に入れておきました。「夕食は4時半ですので、4時までには小屋へ入ってください。朝食は4時です」とのこと。

そして、前日にY-chanブログに「リンクをはらせてください。明日から駒ヶ岳から仙丈ケ岳へ行きます」と書き込みました。
すぐに「防寒対策は充分になさってください。小屋からの出発が早い場合は明るいヘッド電灯が必要です。北沢峠のバス道から二合目への近道があります」と、ご丁寧に教えてくださいました。

おかげで、電灯の電池をチェックし、防寒対策用に厚めのフリースもリュックに用意しました。


平日のバス時刻表によれば、朝8時が仙流荘発の第一便。
7時頃に到着できるように3時前に起きて、出発です。
朝起きた時は真っ暗で何も分からなかったけれど、今日はいい天気のようです。
滋賀県や岐阜県に入ると濃い霧が立ちこめている箇所もありました。霧が出る時は晴れのシルシ?!

7時前に仙流荘到着。往復のバス乗車券2600円を買ってバスの到着を待ちます。
今日は一台では乗り切れないとかでもう一台増便があるそうです。
ほぼ満席のバスは8時5分に出発。途中の戸台大橋からは一般車両進入禁止です。運転手さんからは地質の説明やら木や花の説明などがあり、景色を眺めながらの楽しい50分でした。

 
 
 
仙流荘●06:55
北沢峠 ●07:56
 

バスの到着したすぐ左側に登山道の双児山・駒ヶ岳への道標があります。
歩き出してすぐに急登です。すぐに「スー!スー!ハー!ハー!」と息が上がりそうになります。
朝が早い睡眠不足のせいか、最近ジム通いすこし少なくなっているせいか、はたまた「ただの年のせい」か・・・

最初は暗かった雑木林も歩くほどに少しずつ明るくなって、チラッと仙丈ケ岳が見える場所もありました。

   
 
●09:01
●09:43
 
 
 
 
●10:17
●10:25
 
途中にちらっと見える仙丈ケ岳 ●09:57

そして、尾根に出ると突然に甲斐駒ヶ岳がお出迎え。
おもわず「うわーー!!きれい!!」と、叫んでしまいました。
写真で見るとそんなでもないんですが、その時は「自然が作った”白亜の殿堂”とはこのことか!!」と、思いました。
快晴の青空の中に、山頂付近の白い岩が光り輝いています。

始めて目にした甲斐駒ヶ岳 ●10:26
双児山 ●10:30
駒津峰から甲斐駒ヶ岳パノラマ(高解像写真は画像をクリック)●10:31

これから向かう駒津峰への登山道 ●10:36

双児峰からは一度少し下って駒津峰への稜線を登って行きます。
双児山周辺からは、樹林帯も終わり尾根の登山道もよく見えています。

北岳・仙丈ケ岳のパノラマ(高解像度写真は画像クリック)●10:55
仙丈ケ岳と双児山●11:11

駒津峰の仙水峠との合流地点は景色もよく見渡せて絶好の休憩ポイントです。
青森からの単独の男性は、一昨日から夜叉神峠から鳳凰三山をへて一度広河原に降りて今朝のバスで北沢峠まで来たそうです。
駒ヶ岳から鋸岳へと北へ続く尾根もきれいに見渡せました。

南には鳳凰三山が遠くに見えました。地蔵岳の特徴のあるオベリスクも肉眼でははっきり見えます。
それにしても、早川尾根から栗沢山にかけては距離がたっぷりあります。また、栗沢山から仙水峠へは激下りです。
とても、とても,二日で夜叉神峠から駒ヶ岳を私の脚では歩けません。
「百聞は一見に如かず」とはこのことです。

駒ヶ岳から鋸岳へのパノラマ(高解像度写真は画像クリック)●11:23
休憩後、ココにリュックを置いてカメラと水を持って駒ヶ岳へ向かいます。

直登と巻き道の分岐までおりて来て、「どちらにしようかな?」と一瞬迷ったのですが、前を行く若いアベックが直登を選んだので、私もついて行くことにしました。
最初の5分で「引き返そうか?」とも思いましたが、10分ほど歩くと「今さらは引き返せないな!」と、三点支持を繰り返しながら登って行きます。
ここら当たりから、山頂付近はガスがまいてきて視界が悪くなりました。

前を行く二人の姿が見えなくなったと気づいたときに、あっけなく山頂到着です。
六方石で見かけたナナカマド●12:27
直登開始●12:32
駒ヶ岳山頂●13:01
駒ヶ岳山頂の祠●13:12
山頂はすっかりガスに包まれて視界はありません。

「山荘には4時までに入ってください」と聞いていたので、30分ほど前には到着したかったので15分ほど休憩して、下山です。
下りは巻き道を降りて行きましたが、すぐに魔利支天への分岐を過ぎて、駒津峰の仙水峠との合流地点に戻り、その後仙水峠への長い下り道を降りて行きました。
摩利支天への分岐●13:29
六方石から眺めた鋸岳●13:53
霧が晴れた摩利支天●15:19
仙水峠●15:20

仙水峠は黒っぽい岩石のガレ場です。最初は歩きにくかったのですが、慣れてくると足運びも軽快です。
ガレ場が終わるとすぐに仙水小屋のテント場がテントが目に入ります。今日は2幕のテントがありました。

3時40分仙水小屋到着です。
受付の後この看板がある隣の小屋に案内してもらいました。先着の若い単独の男性がお一人でした。
「あとで7名来るので、この若い男性の横の布団を使ってください」とのこと。

私はすぐに汗まみれになった服を着替えましたが、体がまだ乾ききってなかったのでしょう、ゾクゾクと寒気がしました。
今のこの時期、風邪で引こうものならインフルエンザがらみで大騒動です。
夕食はビールを1本頼んで、すぐに毛布を2枚着込んで横になりました。
食事は刺身もあり、なによりも炊きたてのおいしいご飯とみそ汁がお替わり自由で、評判通りのおいしい食事でした。

しばらくは、トイレに行く人の足音などが気になっていましたが、ぐっすりと寝込んでしまいました。


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