薬師岳(北アルプス)
2007年9月20日(木)・怪晴




●15時5分 薬師岳山頂から薬師岳圏谷群 高解像画像はこちら


詳細地図はこちら


<往路>
自宅出発02時50分。近畿道「東大阪北」・名神「吹田」を経て北陸道「富山I.C.」。有峰林道経由「折立ヒュッテ」到着7時40分。

<山歩き・1日目>
駐車場所(1350M)07:55 〜 トーテムポール 09:35 〜 11:40太郎平小屋(2365M)12:40 〜 薬師岳山荘15:06 〜 15:15薬師岳山頂(2926M)15:25 〜 薬師岳山荘16:00 〜 17:15太郎平小屋

<山歩き・2日目>
太郎平小屋06:00 〜 太郎山06:20 〜 北の俣岳(2661M) 07:35 〜 赤木岳(2622M) 08:08 〜 黒部五郎の肩10:12 〜 10:25黒部五郎岳山頂10:40(2839M) 〜 神岡新道出合13:40 〜 14:45太郎平小屋(2365M)15:05 〜 トーテムポール 16:20 〜 駐車場所(1350M)18:05

<復路>
「折立ヒュッテ」出発18:30.有峰林道経由、北陸道「立山I.C.」を経て、自宅着23時50分。



尊敬するAさんが、「もう一度訪れてみたい!」と書いておられた、黒部五郎岳のカールを、私も眺めてみたいと思っていました。

7月・8月は、当方は仕事や週末の孫の子守などがあって自由な時間が取れず、八ヶ岳へ出かける人や、双六岳・鷲羽岳へ出かける人や、薬師岳や立山にたてつづけに行く人の記録を羨ましく眺めておりました。

9月の下旬に3日間の余裕ができ、天気も良さそうなので出かけることにしました。
黒部五郎岳のH.P.トップページの紅葉の写真は9月下旬撮影とありましたので、紅葉も楽しみです。
小屋の営業は9月下旬までとのことですので、今回が今年最後の機会です。

一日目の太郎平小屋のみ予約を入れました。
一日目は薬師岳に登り、二日目は黒部五郎を経て三俣山荘まで歩き、三日目は雲の平から太郎平小屋を経て折立へ戻るつもりだったのです。
(今これを書いていて、恥ずかしくなってきています。)


お昼には太郎平小屋につけるように、深夜3時前に自宅を出発しました。
「この時間帯なら、パトカーと追いかけっこをするこはないだろう!」とは思いつつ、慎重に北陸道を走ります。
「富山I.C.」を下りて、コンビニで朝食用のサンドイッチとコーヒー、行動食のおにぎりを買い、有峰林道を経て折立ヒュッテ駐車場に到着。

関東からや関西からの車で、三分の一程度の駐車です。


歩き出してすぐに樹木帯のなか急な坂が続きます。汗が吹き出して、長袖のシャツはすぐに脱ぎました。1時間半ほど歩くと樹木帯が終わり、よく整備された草原の登山道に変わります。
雲一つない快晴です。それはありがたいのですが、日差しが強くて大変です。
また、周りを見渡しても緑が濃く、やはり今年の残暑が長かった影響でしょう、紅葉の時期も早すぎるようです。

●08:51 富山湾方面

●09:24 薬師岳の北尾根

●09:36 (積雪観測用?)ポールから有峰湖

●10:03 太郎山方向

●10:53 太郎山が見えてきました

●10:53 薬師岳 高解像画像はこちら

●11:40 太郎平小屋到着

●12:36 太郎平小屋から薬師岳
太郎平から南東方向のパノラマはこちら

小屋に到着して、宿泊手続きをし、1泊3食=9200円を支払いました。
食堂で山菜うどんとビール(プレミアム生樽がありました)を注文して、おにぎりでの昼食です。

休憩後、小屋泊まり用着替えと防寒用フリースを袋に詰めて小屋に預かって貰いました。
昨年5月に弥山小屋へ泊まったおり、寒い思いをしたので、それなりに準備してきたのです。

1時間ちかく休憩もしたし、荷物も少し軽くなったので、薬師岳に向けて元気に小屋を出発しました。


ところが、薬師峠まで一度くだり薬師平へむけて急なガレ場をよじ登っていくのですが、歩きにくいのと暑さで「ハーハーゼーゼー!!」。
なんとか息を整えようとして、深く長い呼吸を心がけるのですが、なかなか上手くいきません。
沢の水を飲みながら、なんとか薬師平のケルンを過ぎたハイ松が茂る景色の良いところで小休止。

●13:45 薬師岳東南陵のパノラマはこちら
この尾根の東付近が、愛知大学大量遭難地点のようです。

休憩した所から、雲の平や鷲羽岳あたりまでよく見えました。その距離の長さとアップダウンのしんどさが伝わってきました。
そういえばAさんも「雲の平周辺の庭園は私の審美眼にあわない」と書いておられたことも都合良く思いだし、今回の周回計画は中止です。

私は「スーパー健脚」なんかではありません。「ウルトラ軟弱日和見者(なんじゃく・ひよりみ・もん)」です。

しかし、明後日を中止にしたとたん、すこしは元気になって薬師岳に向かっていきました。
沢の所では、「薬師岳も中止にしようか?」とまで、考えていたのです。


●15:06 薬師岳山荘から山頂付近

薬師岳山荘にリュックを預かって貰って、デジカメと500CCのペットボトルだけを持って山頂へ登っていきます。

登ってきて良かった!!

●15:18 山頂付近から剣岳はこちら


●15:20 薬師岳山頂
「薬師岳って3000M近くあったん? しんどいはずや!」という顔をしています。

若いカップルと一緒になり記念写真を撮ってもらいました。
彼らは、今朝折立から上がってきて今日は薬師山荘泊まりで、明日は折立へ戻るそうです。

山頂の手前では、ドイツ人の若い二人の青年ともすれ違いました。
今朝早く、インド人の若いカップルともすれ違いましたので、国際色豊です。


小屋に預けたリュックを、礼を言って受け取り、小屋を後にしかけると、「天然記念物・薬師岳の圏谷群」の石碑がありました。

●15:59 薬師岳北西斜面のパノラマはこちら


見かけた花


薬師峠のキャンプ場では、テントが3幕ありました。
5時15分に太郎平小屋まで帰ることができました。2階の3人部屋に案内してもらい、5時半から夕食です。

山小屋の料理とは思えないくらいおかずもたくさん野菜もたっぷりで、ご飯とおみそ汁はお代わり自由の食事です。
私は前の席にいた、富山の酒蔵「成政酒造」の若い杜氏さんと、持参してきた黒霧(ハーフサイズ)を飲み干してしまいました。
彼は、五色沼から尾根歩きで今日は太郎小屋泊まり、明日は折立発9時30分のバスで富山に帰るそうです。

「成政」を知り合いの酒屋に注文して飲むことと、いつの日か立山方面からの尾根を歩くのが、二つの夢です。

部屋に戻ると、同室のお二人は横になっていたので、私も横になりました。北アルプスの夜景も楽しみたかったのですが、ぐっすり寝込んでしまって夢の中・・・。


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