称名滝〜大日岳
2011年8月4日(木)曇り


剣岳と奥大日岳(大日小屋から)● 2011/08/04 18:05 高解像写真は画像をクリック

詳細地図(一日目)
詳細地図(二日目)

《往路》
自宅出発03:05 ~第2京阪・名神・北陸自動車道「富山」を経て ~ 07:55称名滝駐車場

《山歩き》 1日目
称名滝駐車場08:16 ~ 08:27大日岳登山口 ~ 09:27猿ケ馬場 ~ 09:41崩壊場所(修理中)~ 10:04牛ノ首 ~ 11:30大日平小屋11:42 ~ 11:55最初の水場 ~ 12:55最後の水場 ~ 14:40大日小屋18:20 ~ 18:32大日岳18:40 ~ 18:55大日小屋

《山歩き》 2日目
大日小屋06:00 ~ 07:48奥大日岳三角点07:55 ~ 08:15奥大日岳最高点 ~ 08:52 カガミ谷乗越 ~ 09:55新室堂乗越 ~ 10:10雷鳥沢 ~ 11:25天狗平山荘 = <高原バス> = 11:45バス停「弘法」 ~ 11:57八郎坂下山口 ~ 13:16飛竜橋 ~ 13:40称名滝駐車場

《復路》
称名滝駐車場14:00 ~ 富山市内の酒屋さんによって往路を逆順に ~ 19:40自宅到着


私は、高校3年生のおりに剣岳に登りました。
夜行列車の床でぐっすり寝たこと。立山も剣も雨でしたが、剣岳には登りました。けれど、雲の中で全然景色が見えず少しも怖い思いはしませんでした。
それと、クロユリを見ましたが、「名前から想像するよりはキタナイ花!」としか覚えていません。
山小屋のお昼ご飯のおにぎりの美味しかったことだけは、鮮明に覚えています。それ以外の記憶はおぼろです???
コレは、46年前のお話。

4年前に、薬師岳と黒部五郎岳に行きました。
その折、太郎平小屋で砺波市の酒蔵「成政」の杜氏さんと夕食をご一緒しました。大阪へ帰ってから知り合いの名門酒会(中津の大西酒店)のマスターにも取り寄せを依頼したのですが、叶わずにいました。
そこで成政酒造に富山市内での販売店を問い合わせ、2店ほど教えてもらいました。

最近ネットを見ていると、大日小屋は「ランプとギターの宿」ということで有名なんだそうです。
富山のギター工房のオーナーが、大日小屋のオーナーを兼ねておられて、職人さんが小屋のスタッフで、スタッフによるギター演奏もあるとか・・・。
「山小屋でギターを弾いてみたいなあ!!」と、何年か前から夢見ていました。
私、高校時代に山歩き(ワンダーフォーゲル)とは別にギターもはじめていたのです。
ギターはそれから途切れることなく、そして決して上手になることもなく続けてはいたのです。
小屋に「ギターを弾かせてもらっても良いですか?」と、問い合わせのメールをいれましたら、「どうぞ!」とのこと。

昨年、敬愛するAさんが大日岳から室堂へ歩いておられましたので、私も今年の夏には行きたいと思っていました。

そんなやこんなで、今回は「大日小屋でギターを弾いて、お土産に富山市で”成政”を買って帰る楽しい山行き!!」と、私はアサハカにも思い込んでいたのでした。


一日目は、標高差1500メートルの山歩き。
去年一時通行止めだった箇所も、今年は改修工事が始まって通行可能とのこと。手前の大日平小屋は、今年も営業を見合わせるとのこと。

大阪を出発した時は晴れでしたが、石川県・富山県に入るにつれ曇り模様です。駐車場周辺は標高900メートルちかくあるはずなんですが、今朝は暑そう・・・


称名滝駐車場から対岸の「悪城の壁」●07:55

登山口から歩き出してすぐに大量の汗。「今日はいったいどうなることやら?」


称名滝方面●08:38

「猿ケ馬場」を過ぎると昨年の崩壊場所に出ました。梯子やロープが用意されて危険な感じは受けませんでした。
しかし、暑い!!


崩壊地点の始まり●09:41


新しい梯子●09:41
:
「牛の首」を過ぎてもう少しで木道にでるはず ●09:59


少しはなだらかな大日平の木道に出ました。曇り空なのに暑い!! ●10:34


間もなく大日平小屋 ●11:05


大日平小屋で小休憩。自販機もあり,小屋も8月から営業を再開しました。●11:30


大日岳はガスの中 ●11:47

最初のきれいな水場 ●11:55

最後の水場を横切ります ●13:01

大日小屋下付近の斜面のお花畑 ●13:27

木道が終わってからは、急斜面を休憩しながら登って行きます。綺麗な水場が4カ所あって、顔を洗った後バテバテ歩きの再開です。

私は、ア・カンタレだと思っていましたが、それに加えてヘタレだったのね。
「私は、ヘタレでアカンタレ!」(「私はビルのお掃除おばさん」のメロディで・・・)が、頭の中をグルグルと唱和しています。

登山口から6時間以上かかって這う這うの体で、3時前に大日小屋到着です。


受付をすませ、食事は5時から。
大日岳も山頂は雲の中なので歩く気にならず、食堂でギターを弾かせてもらいました。


大日小屋から大日岳 ●16:49

食事は、神奈川県からの単独男性(46歳)と、隣り合わせになり少し山のお話。
彼は大学の時にワンゲルで山歩きをしていて、最近また途切れていた山歩きを始めたそうです。確か途中の水場で私を追い越して行った男性です。「今日は暑くて、大変でしたね!!」と、言ってましたが、私はヘタレでーーーーす。

彼は、「槍ケ岳が今までで一番印象に残っている」と、アツっぽく語ってくれました。
「8月も二十日を過ぎると肩の小屋もそんなに込んでいないですよ!! 是非登ってください」と。
私は、二十歳代に一度上高地へ行ったことがあるのですが、あまりの人の多さに驚きました。それ以後、上高地周辺を利用しての山歩きはすっかり意欲を無くしていました。人が多いのも好きじゃないんです(はっきり言って”大嫌い”です)
そう言えば、「黒部五郎岳周辺から眺めたジャンダルムも格好良かったな!」と最近思い出して、ネットで調べだしたりしていました。

けれど、その前にわがままでヘタレとア・カンタレをどないかせなアカンよ!!


スタッフによるギター演奏は夕食の片付けも終わった後なので、小屋の外に出てみました。

一昨日早月尾根から早月小屋泊まり、昨日は剣岳から剣御前小屋泊まり。そして、今日奥大日岳をへてココ大日小屋泊まりの70歳の男性がベンチにたたずんでしました。この三日間の行程を振り返っていたのでしょう。
剣岳方向もす少しずつ、雲が切れだしました。
剣岳山頂から早月尾根とその北側の”小窓尾根のマッチ箱”が、見えだしました。(これは、先の70歳の男性に教えてもらったんです)
ウム!! なかなか格好いい尾根。
しかし、この男性の説明によれば一般登山者立ち入り禁止になっているとか。
地図にもそう書いてあるなあ・・・

けれど、「いつか行ってみたいなあ!!」 その前にわがままでヘタレとアカンタレをどないかせなアカンけど・・・。

雲の切れだした剣岳●17:38
拡大写真

雲が晴れてくると、ポシェットに入れていた旺文社「劔・立山」の地図をテーブルに拡げて知らぬ者同士がワイガヤガヤと山座固定です。

大日岳山頂付近のガスもなくなってきた様子なので、大日岳へ歩きました。

スライドショーはこちら

小屋に戻ってくると、スタッフの小林君のギター演奏が始まるところでした。
押尾コータローさんのオリジナル曲3曲と「見上げてごらん夜の星を」を含んで全6曲のギター演奏でした。
素直で真面目な性格がにじみ出た良いステージでした。


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