黒部ダム・仙人池・阿曽原温泉・下の廊下(周回)ーその1
10月7日(月)


内蔵助平水場から真砂岳● 11:48

詳細図

*3日目はGPSロストと途中で電池切れになったので、ルートは手書きです。


7日(月)晴れ
扇沢07:30=トロリーバス=07:46黒部ダム08:00〜09:06分岐〜11:48内蔵助平12:05〜14:08ハシゴ谷乗越14:15〜15:13剣沢分岐の橋〜16:08二股16:17〜16:58ベンチ〜18:20仙人池ヒュッテ

8日(火)晴れ
仙人池ヒュッテ07:20〜09:21仙人温泉小屋09:30〜10:11P1629〜12:51沢分岐の橋〜13:01仙人ダム13:31〜14:36阿曽原温泉小屋

9日(水)曇り一時雨
阿曽原温泉小屋04:40〜05:54東谷吊橋〜06:54半月峡〜07:51十字峡08:10〜09:08白竜峡〜09:47黒部別山沢〜12:30分岐〜
14:06黒部ダム14:35=トロリーバス=14:52扇沢


先月行った仙人池ヒュッテの雰囲気が良かったのと、そのときは裏劔の朝焼けを見ることができなかったので、再度行くことにしました。
下の廊下も10月に通れるようになったので、黒部ダム・下の廊下・阿曽原温泉小屋(1泊)・雲切新道・仙人池ヒュッテ(1泊)・ハシゴ谷乗越(はしごだんのっこし)・黒部ダムの順序で周回するつもりでした。

1週間前に阿曽原温泉小屋へ予約の電話を入れました。
「7日の予約は、今すでに70名を超えています。翌日なら40名です」とのこと。1日目の行程がハードになりますが、迷わず「それでは、8日にお願いします!」と順序を変更しました。
仙人池ヒュッテの予約を入れたら「どちらから来られますか?」との質問に、「黒部ダムから向かいますので6時頃には到着できると思います」と、応えました。
二日目の仙人池ヒュッテも朝少しゆっくり過ごすことができそうです。

今回はGPSにウエイポイントをアップロードし、拡大地図・登山届けとデッサン道具も用意して準備万端(?)。
週末からお泊まりの孫をお昼過ぎに送ってゆき、3時過ぎに大阪を出発。名古屋で高速道の渋滞に少し遭遇しましたが、8時半に安曇野のドライブインに到着。近くの台湾料理「紅葉」で、台湾ラーメンと天津飯を食べました。食べ過ぎました。


扇沢からの始発バスの時刻が7時30分なので、5時半にドライブインを出発し途中のコンビニで行動食を調達し、ほぼ満車状態の扇沢市営駐車場(無料)に6時半に着きました。
黒部ダムのトロリーバスを降りたったすぐ近くが登山道の出口なんだそうですが、私は黒部ダムへ来たのが初めてだったので、200段ほど階段を上がって展望台へ行きました。

昔「黒部の太陽」という映画を見ましたが、「こんな山奥にコレだけの人工物を良く作り上げたなあ!!」と、素直に感心しました。また、自然と上手に溶け込んでいます。展望台横の休憩所でコーヒーを買って、朝ご飯。

8時過ぎにトイレ横の登山道への出口から歩き出したのですが、あまりに道が整備されているので「もしかしたら間違えたかも?」と心配になり、もう一度引き返して係の人に確かめ直しました。
結局あってたんですけどね。まあご愛嬌!!


黒部ダム●07:46

急坂を下って黒部川の橋を渡って左岸を歩いてゆきます。1時間で内蔵助谷と下の廊下の分岐。
地図によればハシゴ谷乗越まで3時間半の登りが始まりました。ところが、崩壊地が何カ所もあって傾斜が少しゆるくなるまで時間がかかり内蔵助平の最後の水場までで3時間かかってしまいました。

天気が良いのはありがたいけれど、暑い日です。はやばやと半袖シャツ一枚になりました。

ココで紅葉を楽しみながらお昼休憩して、ハシゴ谷乗越に向かいます。この間、最初は大きなゴロゴロ岩の沢道が上がるにつけ岩が小さくなってきますが、それでも午前中の道と比べれば歩きやすかったなあ。
剱岳が見えるようになってきてようやくハシゴ谷乗越のピークに到着(14:00)。ピークから仙人峠を望めるのですが「遠い!!」。

*小さな画像はクリックで大きな画像にジャンプします。


黒部川から見上げた黒四ダム ●08:27

黒部川 ●08:39

内蔵助平への登山道●09:44

左側の急坂を登って行くのね! ●11:20

少し平らな場所に出てきました。●11:38

ハシゴ谷を目指して出発●12:08

最初はこんな大きな岩が●12:15

こんな小さな石に●12:28

綺麗な紅葉です●12:29

ハシゴ谷乗越に近づくと劔が見えてきます●13:40

小屋に到着が遅くなるのを連絡できればと思って携帯の電源を入れましたがやはり「圏外」。
展望台はパスして劔沢へ降りてゆきます。この道の凄いこと。古く朽ち落ちた長いハシゴがいくつもあり、長いロープのかかった急坂を落ちるように下って行きます。
去年、私より13歳年長のAさんは去年の7月にこの道を歩いておられるのですが、「すごいな!」。


中央の山の少し低くなったところが仙人峠。「遠いなあ!」●14:15

いきなり始まる朽ちたハシゴの連続●14:23

ようやく見慣れた橋●15:13

橋から真砂岳●15:15

ようやく見覚えのある劔沢に降りつきました。安心感でルンルン気分です。

巨岩のある二股の吊橋で、水の補給休憩。反対側から一人の青年が歩いてきました。
お昼の内蔵助平で休憩中の二人と話をしてから人に会ってなかったので人恋しくなっていました。

彼が「どちらから?」と立ち止まって声をかけてくれたので、「黒部ダムからハシゴ谷乗越をこえて来ました。大変な道でした!」と、答えました。「今日は真砂沢でテント泊して、明日黒部ダムへ向かいます」とのこと。

「大変な道ですよ」と声をかけてから、「あなたはどちらから?」と質問すると、「今朝早月小屋のテント場から北方尾根をへてきました」と軽く答えました。テント装備で馬場島から早月小屋、北方尾根!! 
私:「釈迦に説法でしたね!?」と、橋の上の彼に近づき握手を求めました。
好青年でした。


二股吊り橋から三の窓●16:17

ベンチから三の窓雪渓●16:58

ヘッドランプを用意して最後の上り。ベンチを過ぎて6時前になると辺りは真っ暗。ヘッドランプの明かりを頼りにゆっくりと歩きます。(ゆっくりとしか歩けません!)
けれど、一度歩いている道というのは不思議と安心します。峠まで来て小屋の明かりが見えるともう少し。

小屋に着くと熱いお茶をもてなしてくれて、「部屋は7名のお客さんで余裕があリますから、先にお風呂になさったらいかがですか?」と、嬉しいお勧め。私、本当はお風呂あんまり好きではないのですが、このときは嬉しかったなあ。
お風呂上がりのビールも、ホタテ貝のムニエル・イカスミの塩から・菜っ葉の煮物も美味しゅうございました。
8時過ぎには、ゆったりとした布団で爆睡です。

夜中3時過ぎに目が覚めると、窓から星空と裏劔のシルエットがクッキリと見えます。
「早く時間が過ぎないかなあ」と、思いながらまた寝てしまいました。


花の写真集


10.07. 13:49 ハシゴ谷乗越付近

10.08.09:22 仙人小屋前

10.07.15:17 南股


10.07.15:17 南股


10.08.07:52 仙人谷

10.08.07:59 仙人谷

10.08.08:00 仙人谷
10.08.09:56 雲切新道
10.08.10:12 P1629付近

10.09.06:23 黒部渓谷

10.09.10:40 黒部渓谷

10.09.10:41 黒部渓谷

10.09.11:23 黒部渓谷


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