黒部ダム・仙人池・阿曽原温泉・下の廊下(周回)ーその2
10月8日(火)


仙人池 ● 07:02

詳細図



7日(月)晴れ
扇沢07:30=トロリーバス=07:46黒部ダム08:00〜09:06分岐〜11:48内蔵助平12:05〜14:08ハシゴ谷乗越14:15〜15:13剣沢分岐の橋〜16:08二股16:17〜16:58ベンチ〜18:20仙人池ヒュッテ

8日(火)晴れ
仙人池ヒュッテ07:20〜09:21仙人温泉小屋09:30〜10:11P1629〜12:51沢分岐の橋〜13:01仙人ダム13:31〜14:36阿曽原温泉小屋

9日(水)曇り
阿曽原温泉小屋04:40〜05:54東谷吊橋〜06:54半月峡〜07:51十字峡08:10〜09:08白竜峡〜09:47黒部別山沢〜12:30分岐〜14:06黒部ダム14:35=トロリーバス=14:52扇沢


小屋の食事は朝も夜も5時から。5時半頃からみんな表に出て朝焼けの見物と写真撮影です。
若い小屋の管理人さん(名物婆さんのお孫さん)によると、「今年は最近にないほど紅葉は綺麗」とのこと。この小屋も今年は14日で営業終了です。

また今朝は、雲一つなく裏劔はクッキリ。おまけに風もないので池に映る裏劔も見事です。
わずか2回の訪問で、こんな素晴らしい条件に恵まれて「神さんからのご褒美!?」
「褒美をもらうほど善いこともしてないわな・・・」

しかし、「神々しい景色」という言葉はこんな景色かもしれません。
写真撮影を一通り終えてから池の横の机を拝借してスケッチ。筆は進みませんでしたが、「ココに来なければこんな感動は味わえないな!」と、至福の時間を過ごすことができました。本当ににありがたいことです。


●05:29 *この画像はクリックで大きな画像にジャンプします

●05:49

●05:51

●05:53

●05:55

●05:56

仙人峠へ少し戻ったポイントから●06:04

●06:24

ほとんどの方が小屋を後に出て行かれたので、「来年もまた来ることができるように1年を過ごします!」と約束して、私も7時過ぎに小屋を出発しました。

すぐ前を、三脚を携えて大きなザックを背負った私と同年輩位の男性が歩いています。
しばらくして、彼が振り返り「心もとないので一緒に阿曽原まで行ってくれませんか?」と話しかけてきました。聞けば、福岡から仙人池からの銀塩写真を撮りたくて来られたそうです。
道のりの長さにビックリして「もう二度は来られないので、たった一回で今朝のような素晴らしい景色に出合えて幸せです!。4年前の上高地・涸沢の紅葉も綺麗でしたが、優劣つけがたい」「明日は欅平におりて明日中に福岡に帰ります」と、語っていました。
彼を先頭にしての二人旅です。


仙人谷のかなたに後立山●07:39

●07:46

仙人温泉らしき湯けむりが見えだした頃、雪渓が道を塞いでいます。
高巻きするようにロープがあるのですが少し緩んでいるのと、足下は砂地で恐る恐る高巻きしました。後で振り返って眺めれば、高巻きするよりも雪渓下の空洞を抜けたほうが安全だったかもしれません。

*小さな画像はクリックで大きくなります。


道を塞ぐ雪渓 ●08:30

●08:34

小屋は営業中でした。小屋から沢をわたると仙人温泉。ココからしばらく登るとピークです。ピークを過ぎたところで小休止。
朝、私より早くに出発した、ガイドさんを交えての6名グループも休憩中。彼らは雪渓の下をくぐったそうです。また、仙人温泉にも入ってきたそうです。この後、彼らとも前後して阿曽原まで向かいました。

途中、長いハシゴが連続したりロープを頼りに降りていったりと、ただただ激下り。
11時半頃あまりにもお腹空いたので「先に行って下さい!!食事してから行きます」と、福岡の男性に声をかけて、道ばたでお弁当を食べました。声が聞こえなかったようで、彼は空身で登り返してきてくれました。
申し訳ないことをしました。


仙人温泉小屋●09:21

仙人温泉●09:46

後立山●10:11

長いハシゴをいくつも下って、下れども、下れども、仙人池や送電線・山の斜面にぽっかり口を開けたおめんのような人工物が見えだしてもなかなか下り着きません。

ようやく沢の橋を渡ってしばらく行くとまた長いハシゴ。ハシゴをくだっていってもう少しで歩道というところで、
「ウン!。ハシゴがない!!」
なんのことはない最後の3メートルは角度が急になっていたので見えなかったのでした。

仙人温泉から仙人ダムへの雲切新道は、仙人谷の旧道での事故が多かったので阿曽原温泉が中心になって整備されたようです。距離はありますが、ハシゴや手すりなど行き届いていて安心して歩くことができます。


仙人ダム●11:48

仙人沢の橋●12:51

仙人ダムでは、彼がコーヒーを煎れてくれて久しぶりのコーヒーです。「やっぱりバーナーセットを買おう!」。

ダム北側の橋にトロッコ列車が着くとヘルメットをかぶった観光客らしきグループが列車を降りてきて、彼らと手を振り合ったりしました。

こんな山奥に関西電力の発電設備があり、主要な部分は地下にあります。
「電気は大事に使わなあかんなあ!」と、思い至りました。

高熱隧道は名前通りに、ムッとした熱気が漂っています。昔はもっと高熱だったそうです。ほんの少しで歩きやすい道は終わり、阿曽原温泉に向けてツライ上り坂が始まり、崩壊地やトンネルを超えて1時間ほどで阿曽原温泉小屋到着です。


仙人ダム●13:01

仙人ダム●13:06

トロッコ列車●13:12

阿曽原温泉小屋●14:36

今日は台風が近づいているのでキャンセルがあって、それでも40名の宿泊らしいです。前日は結局90名のお客さんだったそうです。
朝食・夕食とも6時からとのことでしたのが、天気も気になるので翌日は朝も昼もお弁当を頼んで少しでも早く出発します。
部屋は一番奥の4号室・10名のキャパに今日は7名ですから、この時期としては恵まれた方です。一つの布団を一人で使えます。前日は「一つの布団で二人」だったそうです。
この小屋の営業は10月末までです。

お風呂は1時間ごとに男性・女性が入れ替わり、4時からが男性です。4時前に最後の女性が上がってきたのを確認して、男7・8名で温泉に向かいました。途中、欅平から撮影クルーが上がってきました。BS・TBS清水国明さんの番組「湯のまち放浪記」の取材なんだそうです。

お湯の温度は源泉側が暑めで反対側がぬるめ。ぬるめの方に一番にお風呂に入り、じゅうぶん温もって一番に上がりました。小屋に戻るところで、清水さんがお風呂の方に下りて行きました。今から撮影のようです。
番組の放映は11月4日(月)午後7時だそうです。

小屋の夕食は定番のカレーライスと付合わせはポテトサラダ。タマネギもジャガイモも小屋管理人さんの畑で採れた物です。


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