黒部ダム・仙人池・阿曽原温泉・下の廊下(周回)ーその3
10月9日(水)


白竜峡● 09:14

詳細図


7日(月)晴れ
扇沢07:30=トロリーバス=07:46黒部ダム08:00〜09:06分岐〜11:48内蔵助平12:05〜14:08ハシゴ谷乗越14:15〜15:13剣沢分岐の橋〜16:08二股16:17〜16:58ベンチ〜18:20仙人池ヒュッテ

8日(火)晴れ
仙人池ヒュッテ07:20〜09:21仙人温泉小屋09:30〜10:11P1629〜12:51沢分岐の橋〜13:01仙人ダム13:31〜14:36阿曽原温泉小屋

9日(水)曇り一時雨
阿曽原温泉小屋04:40〜05:54東谷吊橋06:04〜06:54半月峡〜07:51十字峡08:10〜09:08白竜峡〜09:47黒部別山沢〜12:30分岐〜14:06黒部ダム14:35=トロリーバス=14:52扇沢


早朝出発なのでお布団の片付けを前日に隣の方に頼み込んで、朝4時過ぎに布団から抜け出し、荷物置き場で着替えをすませて4時半頃小屋を出発。
しばらく行くと雨が降り出したので、トンネルに自動感知の照明があったので雨具を着ました。仙人ダムまで戻ってくるとヘッドランプも要らなくなり、東谷吊橋まで来ると雨も上がったので雨具の上着は脱ぎました。

吊橋からの登りはきつかったな。
下の廊下の始まりです。番線がズーっと張ってあります。道幅は想像以上に広く感じました。

半月峡をすぎたあたりで朝のお弁当を食べました。
しばらく行くと突然二人連れの男性が現れたので驚きました。まさかこの時間に人に会うとは思いもしませんでした。
聞けば前日は十字峡でビバークしたそうです。

*小さな画像はクリックで大きな画像にジャンプします。


東谷吊橋 ●06:04

こんなバカなことを・・・ ●06:33

ココで頭をすりました●06:43

歩いてきた道●06:50

こんな雑木林もあります ●07:40

黒部川上流●07:45

十字峡の吊橋を渡ると広場があり、リュックを置いて展望台の標示にしたがってロープを頼りに下って行きます。
「展望台ってあがっていくものじゃないの!?」
流れのすぐ近くまで降りてきます。

十字峡は、西の劔沢から・南の黒部ダムからそして東の鹿島槍からの三つの流れが合流して日本海へ流れて行きます。
「ココに来なければこんな感動は味わえないな!」と、すみません!同じフレーズの繰り返しです。

十字峡では、工事に従事している男性が二人がタバコ休憩中でした。本当にご苦労さま!


十字峡の吊橋●07:51


十字峡の吊橋・二股からの流れ●07:51


西・二股からの流れ(橋の上から)

西・二股からの流れ(展望台から)

東・鹿島槍からの流れ(展望台から)

南・黒部ダムからの流れ(展望台から)

北・日本海へ(展望台から)

下の廊下に戻ってしばらく行くと、道の上から水が流れ込んで、「コレは滝!?」
いまさら雨具も着れないし、「濡れてもよし!強行突破」


強行突破の後で撮影しました ●08:14

●09:08

白竜峡に近づいてくると、渓谷全体が白っぽい岩に包まれ、その白い岩の中に濃いグレーの斑点がまじって不思議な景色です。

その景色に見とれていて、小さな小石に左足をとられて滑って転倒してしまいました。
下半身は道の外・上半身だけが道の中。落ちていれば5メートル下の黒部川へ真っ逆さま。なんとか道に這い上がることができました。

私は無神論者ですが、「”神さんはもうちょっと生きとけ!少しの間をやるから、よう考え!!”と言うたはんねん」と、素直に思いました。左足を滑らせて、なぜそのまま落ちなかったのか、今思い返しても分かりません。

怖い思いは別にして、「下の廊下」の中では「白竜峡」が一番好きな場所です。


不思議な岩 ●09:09

●09:12

●09:15

もう少しで黒部別山沢 ●09:43

黒部別山沢で、小屋で一緒だった青年が追い越してゆきました。
しばらく行くと「道整備中。高巻きのハシゴを利用して下さい」との表示があり、丸太の高いハシゴを登り、下ってゆきます。確かに、「うら若い女性の手では掴みにくかろう!」と感じ入りました。

この後、内蔵助谷の分岐までが長かった。
途中、中年のご夫婦が黒部ダムから歩いて来られましたが、この日はビバークした二人を含んで計6名だけ登山者に出逢いました。台風が近づいているので、今日はこの時期としては登山客は珍しく少ない方かもしれません。

途中、崩壊地に真新しい慰霊碑がありました。3・4年前に崩壊事故で亡くなった方のものだと思います。思わず手を合わせました。
見上げると、いつ転げ落ちてきてもおかしくないような巨岩が傾斜面にあり思わず早足になります。

内蔵助谷の分岐からは前々日に歩いたのですが、「こんなに長かったん?」と、思うほど疲労困憊。
最後の橋から黒部ダムまでの登りは10歩進んでは休憩の繰り返しでした。


●10:10


●10:12

内蔵助谷の橋●12:30

 黒部ダム下の橋 ●13:26

ようやく黒部ダムの登山口 ●14:06

自分でも汗臭いのが分かるので、体を小さくして14:35発のバスに乗っていました。
駐車場で着替えをし、安曇野市のコンビニで「赤いきつね」のミニサイズを買いました。

安曇野市は、北アルプスの山や犀川の景色の良くて雰囲気の良い盆地です。11月頃の晩秋の季節や4月頃の早春時分に家族連れでドライブに来たいものです。
恵那峡S.Aでは「ソースカツ丼」を食べて9時過ぎに我が家に無事帰り着きました。

三日間天気も大きく崩れることなく、裏劔の紅葉・山並み・仙人池に映る劔を体験できて大感謝です。


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